弥生 皐月

                                         卯月



                             桜待つ卯月の空を仰ぎつつ 遙かな友の幸せ祈らむ

                             幾春を数えて桜は咲きにける 吾心根も楽しからずや

                             大空を仰ぎて咲ける白水の 名木訪ね今年も来る(きたる)

                             風に舞う花びら集め手に取りて 古(いにしえ)偲ぶ大桜かな



                             麗らかな優しき風に誘われて 桜咲きたる卯月来たりぬ

                             暖かき季節の陽ざし浴びながら 共に歩きし春を数える

                             久方の春の景色に誘われし 桜の宴の今宵楽しき

                             桜待つ心浮かれる吾ありて 日々の楽しみ数えて過ごしぬ

                             暖かな日射しを浴びて咲き誇る 白き桜に春は爛漫

                             桜舞う春を待ちわび野に山に 共に歩きし思い出の日

                             君と吾揃いて歩みし思い出は 共に白髪の生ゆる時まで

                             春霞季節の花に誘われし 卯月の空は遙か彼方に

                             菜の花の黄色い色の明るさに 心照して明日を見つむる

                             吾が父の病の癒える時無くも 明日を信じて仏に祈らむ

                             退院の日にち数えて自らも 歩け歩けの父は哀しき

                             キラキラと青葉若葉の陽を浴びて 卯月の空にも鯉のぼり舞う

                             春風に誘われいずるこの季節 青葉若葉の目にも鮮やか

                             桜過ぎ木蓮終わりて花水木 卯月の空の風物詩かな

                             春風の優しくそよぐこの季節 ツツジ求めて彼方こちらに

                             新しき命育み年月を 過ごして今日の喜びの詩
                                            (お友達のお孫さんを祝いて一首)

                             大寒を迎へし朝の静けさに 霜を踏みつつ時を過ごしつ

                             小春日の長閑に広がる大空を 心ゆくまま見つめて過ごしぬ

                             雲騒ぎ風の音する丘の上 石の風車(かざぐるま)の静かに廻りて

                             新雪を頂きひかる大阿蘇の 風の揺らぎて春を待つらむ

                             白梅の匂いほのかに誘われて 古(いにしえ)人に想い巡らす

                             過ぎ去りし古(いにしえ)恋うる花々の 静かに咲ける春は来にけり

                             揚々と春の日射しに包まれて 白梅一輪咲きにけるかな

                             風を呼び雲の流るるこの丘に 優しきあんず咲き匂うかな

                             春待ちてあんずの丘に来たりなば 光の春の訪れ近し

                             春を待つ桜便りの届けられ 春の宴の今宵嬉や

                             春風の空に舞たる桜花 白き灯台空に浮かびて

                             キラキラと光り輝く春の海 夕焼け小焼けの島原慕情

                             大阿蘇の大地広がる白水の 古(いにしえ)語る桜花かな

                              夢を追いたどり着きたる白水の 心安らぐ大桜かな

                              此処かしこ桜求めし日の有りて 辿り着きたる桜なりけり

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