霜月
 睦月


                                           師走


                          
ほのぼのとオレンジ色の柿の実に 遠く懐かし故郷思わむ

                                葉の裏を透かして見たる紅葉の キラキラ輝く秋は逝きける


                                 晩秋の木立の中を散歩する 朝のひととき静かなりけり

                                 木枯らしの吹きたる朝(あした)冷え込みて 慌てて始める冬支度かな

                         温かきイブを迎えし我が家にて 共に囲みし鍋の熱さよ 

                         久々の湯煙求め山越ゆる 心ウキウキ旅は楽しや

                         君と吾共に歩きて今日のあり 静かに更けゆく時を見つむる

                         携帯のバッテリー切れ重なりて 機種変更もやむを得ずかな

                         久々に詞(ことば)遊びを試みて 忘れ去り行く語彙の数々           

                         日を送り暦を剥ぎて安堵する 静かに暮れゆく冬の縁側

                         冬寒の空より落つる白雪の ひらひら舞い降り消えゆく朝(あした)

                         吐く息の白く曇れる窓の内 雪の文字書き暫し佇む

                         鮮やかな花色つきて山茶花の 静かに咲きたる冬の庭先

                         冬寒の中に芽生える水仙の 花芽のつきて愛らしきかな

                         潮満ちて港に飛び交うユリカモメ 夕日目指して低空飛行


                         年月の流れに浮かぶ雲の如く 大きく育ちし子鴨かな

                         晩秋の空の蒼さに導かれ 雲を追いかけ夕日眺むる

                         有明の夕日の沈むその時を 共に見つむる夫婦(めおと)かな

                         年月を共に過ごして今日の日の 喜び哀しみ永久に幸あれ 

                         湯煙のほのかに立ちたる露天風呂 空を仰げば満天の星

                         年月を送りて今日の日の有りて 古(いにしえ)偲ぶ山茶花なりけり

                         年末の慌ただしさを忘れ去り 静かに暮らせる明日に感謝

                         暖かき師走の中の大掃除 寒さを忘れし年を送りぬ

                         ゆらゆらと湯気ののぼりて空仰ぎ 暫し浮き世の憂さを忘るる

                         柔らかきお湯のぬくもり感じつつ 平山温泉湯けむり慕情

                         年末の慌ただしき中いそいそと 湯の香求めて平山温泉

                         キラキラと眩い光り満ちあふれ イブの宴は今宵華やか


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