神無月 師走

                                          霜 月


                             年月を静かに送りし日々の有り 君と吾との二人三脚

                                   木枯らしのすさびし夜半の月明り シンシン凍える道の淋しさ

                             立冬も暖かきまま過ぎぬれば 冬の厳しさ何時しか忘るる


                             柳川の川面に映るぼんぼりの ゆらゆら揺れて白秋祭かな 

                                 暖かき静寂(しじま)の中に虫の声 明け行く空に一筋の雲

                             彼方此方の紅葉便り伝えられ 心浮き立つ日々を過ごしぬ

                                 今日思い明日も想いて日の暮るる 秋の暮らしの恙なきかな

                              暖かき心根抱き嫁ぎ行く 若き宮様永久に幸あれ

                                    古(いにしえ)の生業(なりわい)引継巣立ち行く 若き宮様幸せ祈らむ

                               山々の木々の紅葉楽しみて 静かに暮らす秋の一日

                                       仕事辞め気ままな一日過ごしつつ 気引き締めなむと思う日々なり

                               霜月と名前付きたる月なれど 霜も降りなむ月も過ぎゆく

                                       早朝の小鳥の声を耳にして 暫し微睡む霜の朝

                               温かき光の中に浮かび来る 束の間の夢明日への希望

                                       秋空の果てなく続く丘の上 耳を澄まして風の詩聴く

                               オレンジの色とりどりに密柑山 長閑な風景眺めて暮らしつ

                                        雲仙を遙かに臨む有明の 波は静かに足跡消しぬ

                               満月を東に臨む有明の 夜の砂浜に潮騒の詩聴く

                                        晴れ続き刈り入れ急ぐ秋の田の 夕日に映える稲穂かな

                               夕景のまばゆき光ちりばめて 稲の穂先の実りの秋かな

                                        秋晴れの空に輝く紅葉の 夢を抱きて今宵更けゆく

                                空晴れて紅く織りなすもみじかな 心模様の錦描きて

                                         晩秋の柿の実一つ赤々と 夕日に染まりて今日も暮れ行く

                                秋風に誘われいずるもみじ山 赤や黄色の錦の彩り

                                         霜月の朝のしじまの輪の中に 眩く光る朝霜かな

                                目覚ましの音を止めては今一度 暫し微睡む朝の幸せ

                                         カタカタと雨戸の音に目を覚ます 朝の始まり仕事の始まり

                                雨後の雨の滴に朝日射し 小さき虹に明日を夢見る

                                          有明の干潟を紅く染めながら 沈む夕日に幸せ祈る

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