長月 霜月

                                神無月  



                        何時までも暑さ続きの秋の田に たわわに実る稲穂かな

                        秋風は何処吹く風と言うばかり 稲刈り急ぐ人の影見る

                        青空をバックに実る柿の実の 紅き色あい暫し見つむる

                        南阿蘇西原村の俵山 風と空と雲の詩聴く

                        ヒュウヒュウと風切り廻る風車(かざぐるま) 南阿蘇なる風力発電

                        中秋の名月眺めて秋深し 柿の実色ずく朝かな

                        秋桜の花咲き乱れ秋深し 祭囃子の遠く聞こゆる

                        そよ風と青空似合う能古の島 秋桜咲きて秋の訪れ


                              夕風の優しく涼しく頬をなで 過ぎゆくままに秋を迎ゆる

                               朝夕の涼しき風の嬉しくて 今日のこの日楽しく過ごしぬ

                              長かりし晩夏終わりて秋の日の 駆け過ぎゆく週末かな

                              夕暮れの家路目指して飛ぶ鳥の 静かに弧を描(か)く秋は寂しき

                              週末の仕事来る度いそいそと 張り切る吾は未だ現役

                         毎週の何時もの如き始まりに 想い巡らす懐かしき日々

                         目覚ましの音鳴り響き目覚めしも 暫し微睡(まどろ)む時の嬉しさ

                        柳川の船の上なる空の雲 耳を澄ませば秋の声する

                        秋晴れの空に浮かびし雲一つ 旅への誘い街角の声

                              野わけ過ぎ木々も花々散りゆきて 寂しさ勝る秋の夕暮れ

                              シトシトと秋雨煙る秋の庭 伸び放題の庭の草かな


                        ヒンヤリと朝露降りたる朝の庭 季節移りて秋は寂しき

                              お布団の温もり恋しき秋の夜は 夢も一夜に過ぎ行きけり

                              白萩の凛と咲きたる秋の庭 古(いにしえ)懐かし橘藩邸

                              しんしんと静かなりける秋の夜は 昔懐かしレコードを聴く


                        空蒼く澄み渡りたる休日の 心地良きかな秋の風吹く

                              秋晴れの空果てしなく続きけり 遙かな友の住める街まで


                        夕映えに紅く染まりし柿ひとつ 一人見つむる秋の夕暮れ

                              稲刈りの既に終わりし秋の田に 白鷺舞たる秋の夕暮れ

                              戦乱のイラクに赴く若人の 心根空しく囚われの身となる

                              震災の被害に驚く今日明日 支援の心届けと祈る

                              寒さ増す秋の深まり眺めても 震災の傷いかほど癒えん

                                HOME   TOP   虹色の季節(新館)